令和6年度 知財功労賞『経済産業大臣表彰』を受賞
当社は99年前に「はかり」の発明とともに創業して以来、「新しい常識を創造する」というビジョンのもと、日本初・世界初の製品を生み出し続けてまいりました。当社はこれらのイノベーションを保護する知的財産権を重要な経営資源と位置付けており、経営陣および知財部門、社内各部門が一体となって、知財制度を有効に活用してきたことが評価されました。
具体的な受賞のポイントは以下の3点です。
具体的な受賞のポイントは以下の3点です。
- 事業に資する知的財産権=権利行使しやすい知的財産権を追求するため、事業部門からの提案にとどまらず、知財部門主導による発明発掘を心がけ、さらに出願決定は知財部門の裁量で実施。知財部門は代表取締役会長・社長の直轄であり、新製品に不可欠な知財・デザインの意思決定や権利行使の方針等の意思決定スピードは迅速。権利行使しやすい権利を取得すべく、分割出願も積極的に活用。
- 新製品の構想会議等は知財部門が主催・運営。特許調査や他社の模倣防止等知財の観点を漏らさずスムーズな出願につなげる体制を整備。また、知財部門は競合他社の公報情報を事業部門へ遅滞なく配信するとともに、開発部門に対して定期的に説明会を実施するなど攻めの情報発信を行う。
- 事業部門、営業部門、知財部門とが一丸となり、特許に関する情報を大々的に営業に活用。特に2010年に業界で初めて市場投入を開始した「セミセルフレジ」の事業展開にあたっては、展示会や営業資料上で特許の存在をアピールしパイオニアである点を強く印象付け、スーパーマーケット等での導入が急加速。さらに特許権の行使や特許を前提とした契約交渉によって、シェア拡大に知財が大きく貢献。