水平リサイクル(ボトルtoボトル)について解説!資源循環の取り組む前に知っておくべき情報
近年、ペットボトルのリサイクルを推進する動きが各業界で加速しています。
しかし、なぜペットボトルのリサイクルがこれほど重要視されているのでしょうか。今回は、今話題の「水平リサイクル」について解説し、その意義と利点について詳しく説明します。水平リサイクルの理解を深めることで、リサイクルが環境問題の為だけではなく、経済的にも重要な取り組みであることが見えてくるのではないでしょうか。
各業界がなぜペットボトルやトレー等のリサイクルに注目しているのか見ていきたいと思います。
水平リサイクルとは?
水平リサイクルとは、使用済み製品の素材を再利用し、再び同じ種類の製品を製造するリサイクル方法です【※1】。ペットボトルを再生して新しいペットボトルを作る「ボトルtoボトル」リサイクルがその代表例です。この方法は、素材の品質を維持しつつ、循環型経済の実現を目指すことが可能になります。
具体的には、収集されたペットボトルを洗浄・分別し、同じ素材で新たなペットボトルを製造します。このプロセスにより、資源を無駄にせず、持続可能な形で再利用することができます。
出所: リサイクルの種類と手法 - 環境省
https://www.env.go.jp/recycle/recycling/
ボトルtoボトルとは
「ボトルtoボトル」は、使用済みのペットボトルから新しいペットボトルを再製品化するリサイクル方式を指します。水平リサイクルの一種であり、特に飲料業界で広く採用されています。他にも、食品トレーから食品トレーへのリサイクル(「トレーtoトレー」)などの例があります。
ボトルtoボトルリサイクルでは、使用済みのペットボトルが新しい容器として再生され、素材の品質を保ちながらリサイクルの効率を高めることができます。
これにより、環境負荷を抑えつつ、企業にとってもコスト削減の利点があります。
水平リサイクルが注目される理由
2018年11月、全国清涼飲料連合会(全清飲)は「2030年度までにPETボトルの100%有効利用を目指す」目標を発表しました【※2】。この目標は、ペットボトルのリサイクルを加速させる大きな推進力となっています。
出所: 全国清涼飲料連合会 - PETボトルの100%有効利用を目指して
https://www.j-sda.or.jp/ippan/news_view.php?kind=1&id=311
ペットボトルのリサイクルが注目される理由は以下の通りです。
- ・生活者にとって使いやすい: ペットボトルは広く利用されており、日常生活に密着しています。
- ・リサイクル適性が高い:ペットボトルは高品質な素材であり、リサイクルが容易です。
- ・国内で再資源化の仕組みが整っている:日本国内には、ペットボトルの回収・再生のインフラが整備されています。
- ・適切に回収すれば資源として循環利用が可能: 回収されたペットボトルは、新たな製品として再生できます。
水平リサイクルの推進により、新たな石油資源の使用削減や廃棄物削減が実現し、輸送過程でのCO₂削減(脱炭素)やプラスチック削減にもつながります。
効率的に水平リサイクル(ボトルtoボトル)を進めるためには、以下の点が重要です。
- ・きれいなペットボトル資源のみ回収する
- ・回収時に異物を混入させない
- ・消費者を巻き込んで行う
これらを実現する手段として、缶ビンや飲み残しを受け付けず、きれいなペットボトル資源のみを一度にたくさん回収することができるペットボトル回収機があげられます。
異物を混入させないことの重要性
リサイクルの過程で異物が混入すると、素材の再利用が難しくなり、焼却処理されることがあります。これにより、リサイクル可能なペットボトル資源が再利用されずに失われているケースが多くあります。特に、キャップやラベルが付いたままのペットボトルや内容物が残っている場合、異物として取り扱われ、効率的なリサイクルが妨げられてしまいます。
TERAOKAのボトルスカッシュは、内容物が残っているボトルや缶、瓶を自動的に検知し、回収を受け付けません。これにより、純粋なペットボトル資源のみを効率的に回収し、循環し続けるリサイクルスキームを構築します。
また「ボトルスカッシュ」は、創業から100年近くにわたってはかりやセルフレジなどの新しい常識を世の中に発信し続けてきた寺岡精工だからこそ実現できる技術力に支えられた、使う方の気持ちを考えたユニバーサルデザインの回収機です。
現在全国約4,200拠点以上(2024年5月末時点) に設置されており、お客様の資源循環への取り組みをサポートしています。
資源循環を効率的に進めるなら「ボトルスカッシュ」
脱炭素社会の実現やプラスチック削減に向けた対策を考えている方々には、ペットボトル回収機「ボトルスカッシュ」の導入が有効です。「ボトルスカッシュ」は、ペットボトルを約3分の1に圧縮することで、通常の3倍の量を回収できます。これにより、輸送回数の削減やCO₂排出量の削減に寄与します。
3分の1減容ボトルイメージ
ボトルスカッシュの特徴
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1.きれいな資源のみを集める仕様
飲み残しや缶、ビンなどはセンサーで自動的に排除し、ペットボトルのみを回収します。 -
2.消費者が参加したくなるインセンティブ機能
ポイントやクーポン、寄付オプションを通じて消費者の参加を促し、集客効果も期待できます。 -
3.ペットボトルを3分の1に圧縮
元に戻らない仕様で、回収量も増加し、効率的な回収が可能です。 -
4. 従業員の作業負担軽減
持ち上げることなく回収できる仕様で、女性やシニアの方など誰でも回収できる重さです。満杯になる前に通知されるため、消費者を待たせることがありません。 -
5. 環境貢献度の「見える化」
リサイクル効果を視覚化することで、店舗の環境貢献度をアピールし、企業の社会的責任を強化します。
店舗におけるサーキュラーエコノミーを効率的に進め、PR効果や集客、競争力の向上を目指すなら、ペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」の導入がおすすめです。
「ボトルスカッシュ」は、店舗におけるサーキュラーエコノミーを推進し、PR効果や集客力を高め、競争力を向上させる効果があります。
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