カウンティングスケールとは?導入するメリット・デメリットを解説
カウンティングスケールは物流現場においても重宝されています。現場に導入している企業も多いでしょう。
しかし長らく使用していたカウンティングスケールをいざ買い替えるとなると、メーカーや機種選びに悩んでしまうものです。
そこで本記事では、カウンティングスケールの主な機能やメリット・デメリットなどの基本知識を解説します。
自社のニーズと照らし合わせて、ぜひカウンティングスケール選びの参考にしてみてください。
目次
- カウンティングスケールとは?
- カウンティングスケールの機能
- カウンティングスケールのその他の機能
- カウンティングスケールを導入するメリット
- カウンティングスケールを導入するデメリットや注意点
- 製品の仕様や現場の状況に適したカウンティングスケールを導入しましょう
カウンティングスケールとは?
カウンティングスケールとは、重さを計測すると個数が分かる「個数はかり」です。
厳密には2種類のカウンティングスケールがあります。
カウンティング機能付きのはかり
重さをはかる一般的なはかりに「個数を数える機能(カウンティング機能)」が付与されたものです。
カウンティング専用のはかり
個数を数えるためのはかりで、個数はかりとも呼ばれます。
本記事でのカウンティングスケールは、このカウンティング専用のはかりを指します。
カウンティングスケールの機能
先述のとおり、カウンティングスケールの機能は個数を数えることです。
あらかじめサンプルとして登録した1個あたりの質量(単質量)をもとに、全体の重さをはかることで個数を割り出すことができます。
大きさや重さが同一の規格の製品が大量にある場合は、その個数をすぐに判別できるため効率的に個数を数えることができます。
カウンティングスケールの機能を活かすための選び方
カウンティングスケールの個数を数える機能を活かすためには、主に以下の2点に留意しましょう。
計数可能最小単重の小さいカウンティングスケールを選ぶ
計数可能最小単重とは、計量器ではかることができる最も小さい単量(計数物1つあたりの重量)のことです。
計数可能最小単重が小さければ小さいほど軽いものがはかれるため、カウンティングスケールの精度は高くなります。
計数物の重さより少し大きいひょう量の機種を選ぶ
ひょう量とは計量器の最大計測可能重量のことです。
ひょう量が大きければ大きいほど重いものをはかることができます。一方で、ひょう量の大きさに比例して計数可能最小単重も大きくなります。
つまり、ひょう量を大きくすればするほど計数可能最小単重が大きくなり、カウンティングスケールの精度は低下します。
そのため、計数物よりも少し大きめのひょう量が適正といえます。
カウンティングスケールのその他の機能
カウンティングスケールの機能は個数を数えることですが、機種によってはその他の機能も付属されている場合があります。
ラベルプリンター機能
ラベルプリンターを内蔵しているカウンティングスケールもあります。
計数完了にあわせてラベルを発行して商品に張り付けることができます。
計数実績の管理機能
機種によっては計数実績の管理もできます。
一例としてカウンティングスケール内に保存されている計数実績のデータを、パソコン上でも確認できる機能が挙げられます。
他の物流システムとの連携機能
他の物流システムと連携できる機種もあります。
例えばピッキングカートにカウンティングスケールを搭載できる場合は、ピッキング作業における数え間違い防止が期待できます。
カウンティングスケールを導入するメリット
続いて、カウンティングスケールを導入するとどのようなメリットが期待できるのか確認していきましょう。
計数作業の正確さとスピードが向上する
カウンティングスケールは個数を数えるためのシステムです。
人による計数作業に比べて、計数作業の正確さとスピードの向上が期待できます。
カウンティングスケールの導入メリットが活かせる計量物
カウンティングスケールの計量物は均一のサイズや重さであることが必須条件です。
加えて、計数物が重いほどにひょう量も大きくなります。ひょう量が大きくなると、カウンティングスケールの精度が低下するため、ネジなどの小さく軽い計数物が向いているといえるでしょう。
カウンティングスケールの導入メリットが活かせる工程
計数作業は多くの工程で発生します。原材料の入荷や製品の出荷管理をはじめ原材料・製品の在庫管理、製品の計数仕分けなど幅広い工程での活躍が期待できます。
カウンティングスケールの導入メリットが活かせる業界
前述の工程が発生する物流業界をはじめ、製造業や土木建築業、小売業、水産業などでもカウンティングスケールは重宝されています。
カウンティングスケールを導入するデメリットや注意点
最後にカウンティングスケールを導入する際のデメリットや注意点も抑えておきましょう。
サイズや重さが違う製品には使えない
先に述べた通り、製品によってサイズや重さが異なる場合はカウンティングスケールを効果的に使うことができません。
あらゆる製品を計数できるとは限らないため、注意しましょう。
重い計数物の場合はカウンティングスケールの精度が低下する
1つあたりの重さが大きいほどひょう量も大きくなり、あわせて計数可能最小単重も大きくなります。
計数可能最小単重が大きくなるとカウンティングスケールの精度が低下するため、注意が必要です。
カウンティングスケールに不向きな計数物
サイズや重さが不均一な農作物や紙製品などはカウンティングスケールに不向きといえるでしょう。
また、1つあたりの重さが大きい計数物はカウンティングスケールの精度が低下するため、正確性に欠ける可能性が高いです。
製品の仕様や現場の状況に適したカウンティングスケールを導入しましょう
重さをはかるとすぐに個数がわかる機能を持つカウンティングスケールは物流業界をはじめとした、さまざまな業界、現場で使われています。
ただし、カウンティングスケールに向き不向きな計量物があります。また、工程現場に応じた付属機能のある機種もあります。
カウンティングスケールの機能を最大限に発揮するために、改めて製品の仕様や導入現場の状況を抑えた上で機種を選定するようにしましょう。
カウンティングスケールを活用した業務改善
カウンティングスケールの主な機能を、メリット・デメリットなどの基本知識からご紹介しました。
業務改善のためのヒントは得られましたでしょうか。
個数を数える作業や在庫管理にお悩みの方は、ぜひカウンティングスケールの導入をご検討ください。
寺岡精工は、検品・在庫管理・仕分け作業などさまざまなシーンで活躍するカウンティングスケールをご提供しております。
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、是非お気軽にお問い合わせください。